近年、幼児期からゲームや動画コンテンツなどに触れる機会が増えており、運動不足による子どもの体力低下が社会課題であると言われています。子どもの発達の観点から見ると、幼児や学童期の子どもの運動不足は身体機能の発達不全につながる可能性があり、危惧すべきことと言えます。なぜなら、人間は身体を動かして神経系を刺激し、脳に情報を入れることで、発達する生き物であるからです。
日本のスポーツの9割が競技スポーツであるといえます。また、競技スポーツは主に大人がプレイして楽しめる、見て楽しめる、応援して楽しめるように工夫されています。一方、子どもの発達に必要な運動は、鬼ごっこなどの身体を使った様々な遊びがこれに当てはまります。日本体育協会が推奨するアクティブチャイルドプログラムなども発達を促す運動遊びと言えます。
私たちは様々な情報を感覚器から得ています。しかし、感覚器の発達不全があり、正確に見れない、上手く書けない、疲れやすいなどの症状が出ている子どもが増えているのをご存じでしょうか?そして、これらの感覚器の発達不全は、姿勢保持や身体バランスの調整に関わる前庭覚や固有受容覚の発達不全が原因です。これらを改善する運動療法は感覚統合運動療法といわれます。
子どもが身体を動かしてダイナミックに遊ぶことで、様々な知覚神経(感覚神経)が発達します。
動画視聴やゲームは2Dの遊びで、身体を使った遊びは3Dの遊びといえます。3Dの遊びは脳機能で重要な知覚推理、空間認知、推測力の発達に関わる重要な役割があります。
有酸素運動など心拍数が上がる運動は脳内ホルモンを分泌し、子どもたちの脳機能と情緒の発達に大いに役立ちます。
また、近年では心拍数が上がり、脳内ホルモンを増やす運動が落ち着きがないなどの注意欠如多動症の症状を改善させる効果も実証されており、さまざまな運動の効果が期待されています。
バランス感覚や体幹機能をよく使う粗大運動を中心とした運動遊びは子どもの発達発育に大変効果的です。もし、お子様の発育発達において気になるところがあるようでしたら、運動遊びをぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
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